sdw引っ越しが決まったのですが、和歌山方面はほとんど回っていなかったので
今のうちに回っておこうと言う事でやってきました
妙法鉱山です
妙法鉱山の歴史はかなり古く、平安時代からと言われていますが
本格的な採掘がはじまったのは太平洋戦争前と言う事なので、1930年ぐらいでしょうか
主な鉱物は銅、硫化鉄です
1954年には経営権が三菱に移りましたが、昭和47年銅価格の暴落により
別子、足尾などと同じくして閉山となりました
和歌山には比較的鉱山が多く、最盛期には20ほどの鉱山、炭鉱があったらしいです
産出する鉱物もマンガンなどではなく、コバルト、ニッケル、銅、鉄、金などが多く
各鉱山はそれなりの規模を誇っていたのではないかと思います
場所は国道42号から那智の滝へ行く道の途中を左にそれたところにあり
アクセスは比較的容易で、車を止める場所もあります
最下部には立入禁止の札がありますが
道路を少し登ったヘアピンカーブの頂点のとこらからも入れそうです
いやがおうにもテンションが上がるこの佇まい
かつてはシックナーを使ってスッポンの養殖がされていたそうですが
今は完全に放置されています
下からではなかなか全貌がつかみにくいですが、
GoogleMapsを見るとかなり規模が大きかったということがわかります
所有権の問題もあるでしょうが
別に資料館とか作らなくてもいいので、行政に柵と遊歩道で誰でも見学できるような状態で保存してもらえるとうれしいですね
大切な昭和の産業遺産ですから
事務所か何かの倒壊した跡
どんな形をしていたのかもわかりません
選鉱場跡のような柱が見えてきました
ダンプへ積み込むためのホッパー跡と思われます
シックナー、かなりデカいです
このシックナーは下部に行く階段があります
ここにも何かの選鉱施設があったようです
新しく芽吹く命と過去の遺跡が対照的
選鉱施設、この上段と下段には両サイドへ抜ける軌道敷か何かがあったんでしょうか?
イマイチこの施設の全容がわかりません
その反対側
ホッパー出口と思われるところからは、銅が溶けたような色をした跡がついています
右へそれると通路のようなものが残っていました
水路・・・・?
さらに上の階層に来ました
最上部のシックナー
下から見ると砲台かトーチカみたいに見えます
さらに上の階層へ・・・・・電気コンロがありました
ここが最上部のようです
さらに上に登ると広場になっていて、ここにもホッパー跡のような遺構がありました
広場の左手には貯水槽か沈殿槽のようなものがあり
櫓らしきものもありました
熊野古道という世界遺産の陰に隠れてひっそりとたたずむ昭和の産業が残した遺産
そんな印象を受けました
いつかまた訪れたいです