前回溶融メッキで悲惨な結果になりましたが
作業を止めるわけにもいかず、電気メッキで処理することにしました
細かい手法とかは、他の方の書かれた記事を参考にしてください
外注に出せば?
と思うかもしれませんが、自分でやることに意味があるのです
ちょうどいいステンレスのスポークが手に入りそうに無く
転造ネジのネジ切り器も絶望的な現状では
再メッキしか方法が無さそうなので・・・・・・・・・
まぁ新品買えば済む話ですが、それは置いといて
まずはメッキ槽の準備から
2012年4月アーカイブ
スポークの再メッキですが
電気メッキでは厚みがなかなか出せないので
無謀とは知りつつ溶融亜鉛メッキに挑戦してみました
まずは結果から
・・・・・・・・・・・・・・やっぱムリ
でも、せっかくやってみたので今後のためにもレポートしてみます
まずは情報収集から
手当たりしだい検索しましたが、こんな無謀なことする人はいない様で
ちょっと不安になってきました
唯一貴重な情報として
溶融亜鉛メッキ協会のマニュアル(PDF)に詳細な工程表が出ていたので
これを参考にして作業を進めます
工程的には
1.脱脂
工程的には
1.脱脂
10~15%の苛性ソーダ(水酸化ナトリウムのことです)溶液を70~80℃
に熱し脱脂
2.水洗
3.酸洗
2.水洗
3.酸洗
5~15%の塩酸又は硫酸溶液で表面処理
4.水洗
5.フラックス
4.水洗
5.フラックス
70~90℃の塩化亜鉛アンモニウム又は塩化アンモニウム溶液で
フラックス皮膜を作る
6.乾燥
7.メッキ
6.乾燥
7.メッキ
430~510℃に熱した純度97.5%以上の亜鉛槽に漬ける
8.遠心分離
8.遠心分離
余分な亜鉛を除去
9.塩化アンモニウム処理
9.塩化アンモニウム処理
90℃の10~15%の塩化アンモニウムで表面処理
10.冷却
10.冷却
40~80℃の水で冷却
となっています
で・・・・・・ここで一番の問題は8の遠心分離
亜鉛浴槽中にある間はいいのですが、引き上げた瞬間すぐに固まってしまいます
となっています
で・・・・・・ここで一番の問題は8の遠心分離
亜鉛浴槽中にある間はいいのですが、引き上げた瞬間すぐに固まってしまいます
きれいにしずくを除去するためには、亜鉛の融点以上の温度中で
しずくを飛ばす必要がありますがそんな大掛かりな装置は持っていません
結局解決しないまま作業を開始することになりました
まずは1の脱脂作業
結局解決しないまま作業を開始することになりました
まずは1の脱脂作業
これはパーツクリーナーでも大丈夫ですが
酸洗するので軽く洗剤で洗う程度にしておきました
3の酸洗はもちろんサンポール
3の酸洗はもちろんサンポール
2倍に薄めるか原液のままで5~10%の塩酸溶液となります
5のフラックス処理は塩化亜鉛アンモニウムの方がいいのですが
5のフラックス処理は塩化亜鉛アンモニウムの方がいいのですが
手に入りそうに無いのでAmazonで塩化アンモニウムを購入しました
塩化アンモニウムは食品添加剤にも使われているので
塩化アンモニウムは食品添加剤にも使われているので
簡単に手に入ります。
爆薬の原料にもなったりしますが・・・・・・
とりあえず濃度がわからないので
とりあえず濃度がわからないので
熱しつつ飽和溶液を作りました
↑加熱溶解中
亜鉛に関しては、材料屋.comというところで粒状のものが手に入るのですが
亜鉛に関しては、材料屋.comというところで粒状のものが手に入るのですが
若干高いので、船体のサビ防止に使われる防蝕亜鉛版というものを入手しました
楽天で手に入ります
この亜鉛版
大きすぎるのか、接触する面積が少ないのか
この亜鉛版
大きすぎるのか、接触する面積が少ないのか
1時間ぐらい電気コンロで熱してもなかなか温度が上がらず
まったく解ける気配が無く、ムカついたのでバーナーで熱しました
しゅごぉぉぉぉぉぉぉ
ど、どうだ、熱いか
ど、どうだ、熱いか
ひぃぃぃぃぃ
もう限界です~~~
・・・・・・・さて溶けたところで
もう限界です~~~
・・・・・・・さて溶けたところで
いよいよスポークのメッキをしてみます
このとき気をつけなければいけないのは
このとき気をつけなければいけないのは
フラックスした部品は、よ~く乾燥させること
でないと水分が蒸発して液状化した450℃の亜鉛が飛んできます
でないと水分が蒸発して液状化した450℃の亜鉛が飛んできます
ヤケドどころでは済まないので細心の注意を
結果は・・・・・・
ボロボロです
画像上のものはわりかしきれいにつきましたが
結果は・・・・・・
ボロボロです
画像上のものはわりかしきれいにつきましたが
満足できるレベルとは程遠いものです
何度かやってみていちおうきれいに付くようにはなりましたが
何度かやってみていちおうきれいに付くようにはなりましたが
余分な亜鉛のカスが残ってしまい、冷却後に研磨が必要になります
やり直しても良かったのですが
やり直しても良かったのですが
スポークのネジを避けつつメッキ掛けするのと、後から72本を研磨することを考えると
時間の無駄と判断したので、中断し再びサンポール付けして亜鉛を落とすことにしました
ただ、ネジの切ってないものや、数量の少ないものなら十分にやってみる価値はあると思います
きれいにメッキするコツは
1.下地処理は完璧に
ただ、ネジの切ってないものや、数量の少ないものなら十分にやってみる価値はあると思います
きれいにメッキするコツは
1.下地処理は完璧に
できればブラスト処理が望ましいです
2.メッキ前の付着物は完璧に取り除く
2.メッキ前の付着物は完璧に取り除く
残っていると焦げてメッキがきれいにかかりません
3.メッキ層から引き上げるときは縦方向にゆっくりと
3.メッキ層から引き上げるときは縦方向にゆっくりと
横方向に引き上げると亜鉛のしずくがきれいに落ちず、でこぼこになります
深さのある大きめの容器でメッキ掛けしないと仕上げがきれいにできません
というわけで、大量の亜鉛と大きな浴槽が手に入れば
というわけで、大量の亜鉛と大きな浴槽が手に入れば
再度チャレンジしたいと思います
次は電気メッキに挑戦だぁ!!
次は電気メッキに挑戦だぁ!!
スポークのサビ取りをするためタイヤをはずしました
最初タイヤレバー1本でやり始めたんですけど、どう考えても無理なので
大雨の中ストレートへ・・・・・・・・
1本300円のやつを2本とリムガードを買ってきました
フロントはわりかしスムーズに外れたんですけど
リアのビートが踏みまくっても落ちない
仕方が無いのでタイヤレバー差し込んでこじったら何とか落ちましたが
あまりお勧めできる方法じゃないですね
タイヤと格闘すること1時間、何とか取り外しできましたが
まだまだ外は寒いのに汗だくになりました
スポークのサビひどいですね
とりあえず、このニップルレンチですべて取り外ししますが
サビがひどくて簡単には取れません
ニップルの裏側(タイヤの中にあたる部分)にはプラスネジが切ってありますが
錆びてグズグズになっていて
ドライバーを使うとネジをなめそう
特にフロントがひどいです
全部はずしたら、サンポールでサビ取りします
ほんとはステンレススポークに変えたいのですが
ちょうどいい長さのものが無さそうというか、手に入らなさそうなのでこのまま使うことにしました
スポークをステンレスのバットに入れお湯を入れた後
サンポールを適当に注ぐと、クロメートメッキの亜鉛が溶け始めすごい泡が出ます
すごい泡が出ていますが、さらに反応速度を上げるため、そのままコンロにかけ弱火で暖めます
約2時間後水でよ~く洗い、適当なアルカリ性の洗剤で中和しながら
スチールウールで磨きます
今回はキッチンハイターを使いました
間違ってもサンポールの中にキッチンハイターは注がないでください
塩素ガスが発生して呼吸困難になり最悪の場合死にます(たぶん)
以前いた会社でテフロンの溶接をしたことがあったのですが
夏場だったのでドラフターに頭を突っ込み、マスクを外して作業していたところ
発生したフッ素ガスをダイレクトに吸い込んでしまい、息が吸えない状態に陥り
そりゃぁもう、死ぬかと思いました
ハロゲンガスは怖いです
といっている間に完成しました
FTR250のセルエンジン修理のため
2週間ほど前にMD30のクランクシャフトを落札したんですが
使おうと思ってFTR250のクランクと並べてみたらなんか形が違う
クランクベアリングを取り付けるシャフトの径やフライホイールやクラッチが付く部分の長さも違っていた
極めつけなのはコンロッドの長さとベアリングの内側のギアーが無いこと
使おうと思ってFTR250のクランクと並べてみたらなんか形が違う
クランクベアリングを取り付けるシャフトの径やフライホイールやクラッチが付く部分の長さも違っていた
極めつけなのはコンロッドの長さとベアリングの内側のギアーが無いこと
前回ちらっと言ってみたLUSEN2.5馬力の静音化ですが
ちょっとだけやってみました
ノーマル状態ではタンクの金属ステーに、コンプレッサーのヘッドが直に取り付けされている為
振動がダイレクトにタンクに伝わり共鳴しています
なのでこの部分をゴムをはさんで分離してみることに
といってもてきとーな部品が思いつかないため
なのでこの部分をゴムをはさんで分離してみることに
といってもてきとーな部品が思いつかないため
ホームセンターをブラブラしながら考えます
こんなのを見つけました
こいつをボルトの穴に差し込んでフローティングマウントにしてみました
アンカーなので下から差し込んでネジを締めれば膨らんで固定できるだろうと思いましたが・・・・・・・・
こんなのを見つけました
こいつをボルトの穴に差し込んでフローティングマウントにしてみました
アンカーなので下から差し込んでネジを締めれば膨らんで固定できるだろうと思いましたが・・・・・・・・